Diary

@ssig33

19 May 2017 Fri 16:27

日本人の栄養不足など存在しないのではないか?という毎日新聞の記事だが結構問題が多いと思う。

記事はこちら。アカウント作ればタダで全文読めます。

記事のコアな部分は

関係論文や各調査を比較し検証してみたところ、国民健康・栄養調査でも15%以上のエネルギーの過小申告があるのではないかと推測されます。

であるから、日本人の栄養不足など実際には嘘で、日本人は食いすぎでデブである、という主張だ。では実際の数字を見てみればどうであるか。記事にもある通り 20 代男性は 2650kcal ほどを摂取するのが理想であるが、調査では 2222kcal しか摂取していないという数字が出ているとある。

これが実際に 15% 下ブレした数字であるとすると、実際の 20 代男性は平均して 2614kcal ほど摂取していることになる。平均をとれば理想ちょうど、ということになる。では日本人男性は今もっとも理想的な栄養状態にあるのか。そうではないだろう。実際には平均を越えて食ってる人もいれば、平均を越えていない人もいる。ということは栄養が不足した状態で過している人も沢山いるという話になる。

また記事には

15年調査では、望ましい体格の指標であるBMI(体格指数)の平均(20~69歳)が、男性は23.83、女性は22.09という結果となっています。「健康的」とされるBMIの値である22を上回って

いるとあるが、そもそも 22 は「普通の中の普通」をあらわす数字なのであって 18.5 〜 25 までであれば健康的であるとされる。ようするに日本人男性は太りすぎていない。

こうしたデータが何を示すのか。それはよくわからない。現代では肉体労働が減っているから 2560kcal という数値が根拠のないものである、という主張はよくみる。

しかし、そうした主張をする人たちは日本には絶対的貧困が蔓延しつつあり、栄養失調状態で過す者が増えているという可能性から目を背けているだけではないか。その事実について考慮するだけでも不快な気持ちになることは分かるのだが、もしそうした事実があった場合さまざまな意味で致命的な問題である。であるゆえにそこから目を背けてはいけないと思う。

この記事についても無理矢理「日本人の栄養状態は富栄養であると思う」という著者の意見へこじつけ、誘導しているに過ぎない。

現実問題として食料品は商品改訂のたびに同じ値段で変える量が減っていくということが常態化しているし、またかつてよりも人々は多くの金額を家賃に払うようになってきているという傾向もある。通信費など新しい必須の支出も生まれた。にもかかわらず人々の給与は上がらなかったかかえって下った。とすれば絶対的な貧困により栄養失調状態に移行しつつある層が存在していてもおかしくはない。

思い込みや希望的観測によってこうした可能性を無視するようなことはやめたほうがいいのではないか。